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HubSpotのMA機能とは?業種別の活用シナリオと他MAツールとの比較【2026年最新】

HubSpot

この記事でわかること

  • HubSpotのMA(マーケティングオートメーション)機能の全体像
  • IT・人材・コンサル・BPO業種別の活用シナリオ
  • Marketo・Pardot・Zohoとの機能比較
  • どのプランからMA機能が使えるかの判断基準

HubSpotは、世界120ヶ国以上で使用されているマーケティングプラットフォームツールです。HubSpotには様々な機能が搭載されていますが、中でも「MA(マーケティングオートメーション)ツール」の機能が充実しています。

本記事では、このHubSpotに搭載されているMA機能について、詳しく解説していきます。HubSpotを活用してマーケティング活動の自動化、効率化を図りたい方は、ぜひ最後まで御覧になってください。

MAツールとは 

MAツールとは、見込み顧客の獲得や育成、抽出などマーケティング活動を自動化・効率化するためのMA(マーケティングオートメーション)を実行するソフトウェアやオートメーションツールです。 

MAツールを活用することで、マーケティング活動を可視化自および動化することができます。見込み顧客リストの一元管理やメールの一斉配信、レポートの自動作成など、これまで手動で行っていた作業を自動ですすめることが可能です。

また、MAツールによって収集したデータをもとに分析をおこなうことで、見込み客のニーズを精度高く把握できます。ニーズを正確に把握できれば、更なるマーケティング活動や営業の生産性向上に役立ちます。

HubSpotとは

HubSpotとは、2005年にアメリカにアメリカで開発されたマーケティングプラットフォームツールです。世界120ヶ国以上、15万社以上の企業に利用されています。

HubSpotは、インバウンドマーケティング向けの各種機能が搭載されている点、特徴になります。

インバウンドマーケティング:
WebサイトやSNS、メルマガ、動画などを活用して、顧客にとって価値のあるコンテンツを創り出し、顧客が自発的に企業へ興味・関心を持ってもらい、最終的に企業のファンになってもらうまでの一連のマーケティングプロセス 

顧客の購入履歴や氏名、メール開封の有無、サイトへのアクセスなど顧客に関する詳細なデータの蓄積・管理に関する基本的な機能を利用可能です。 

また、HubSpotでは1,160種類以上のサービスとAPI連携が行えます。データの登録から機能のカスタマイズまで直感的な操作で進められるため、ITツールの詳細な知識がなくても無理なく使用可能です。

HubSpotの主なMA機能

HubSpotのMA機能はMarketing Hubに集約されており、CRMと完全に統合されているため、マーケ→営業への情報連携が自動化されます。
他のMAツールとの最大の違いは、MAと営業管理(SFA)が別ツールにならない点です。
MAで育てたリードが自動でSalesのパイプラインに流すことができるため、データの断絶が起きません。

HubSpotには、様々なMAツールが搭載されていますが、その中でも代表的な機能をピックアップして紹介していきます。

今回紹介する機能は、下記の通りです。

・Eメールトラッキング
・Eメールオートメーション
・ウェブチャット機能
・ランディングページ作成ツール
・マーケティングアナリティクス 

Eメールトラッキング

Eメールトラッキング機能は、見込み客がEメールを開封したり、Eメール内のリンクをクリックした際に、HubSpotからの通知を受け取ることができる機能です。Eメールの受信者が、どのような内容のメールに反応して興味を示したのか、正確に把握可能となっています。

また、受信者の反応はHubSpot内のCRMデータベースに保存されます。保存されたデータを分析することで、見込み客の絞り込みにも活用可能です。

Eメールオートメーション

HubSpotのEメールオートメーション機能を使用することで、Eメールのリンクをクリックしたコンタクトをリストに追加するなど、各種フォローアップ作業を自動化することが可能です。

Eメールに関連するイベントや条件が満たされた場合の自動アクションをワークフローとして設定できます。設定できるワークフローの一例は下記の通りです。

・受信者がEメール内のリンクをクリックした
・受信者がEメールをスパムとして登録した
・受信者がEメールに返信した
・対象者にEメールが送信された

手作業でデータを集めてコンタクトリストを作成するのは、工数が多い作業であるため負担が重いです。Eメールオートメーション機能を使えば、メール送信の対象者のアクションに合わせてリストを自動作成できるので、工数削減、負担減少を実現可能です。

ウェブチャット機能

HubSpotには、無料のウェブチャット機能も実装されています。コーディングを行わずにウェブチャットをサイト上に表示できるため、プログラミングの知識がない場合でも安心で導入可能です。

サイト上に表示されたウェブチャットは、HubSpotのCRMから取得したコンタクトデータを使って、チャットの返信がパーソナライズされます。一般的な質問への回答はもちろんのこと、有望な見込み客の判定、ミーティングの予約なども自動化可能です。

また、ユーザーとのチャット上でのやり取りはCRM上にデータとして保存されます。過去のやり取りを俯瞰して、チャットの全体像を把握することもできます。

ランディングページ作成ツール

HubSpotには、ランディングページ作成ツールも搭載されています。ウェブデザイナー、サイト開発者に頼ることなく、自社商品・サービスに合わせたランディングページを作成可能です。

たとえば、サイトデザインについては、見込み客の創出に優れたテンプレートをライブラリーから選択したり、ドラッグ&ドロップの操作を通じて編集することが可能です。また、AI搭載のテキスト生成機能も実装されているため、コンテンツやサイトタイトル、説明文の自動作成も行えます。

さらに、HubSpotではランディングページのパーソナライズも可能です。サイト訪問者の現在地や使用デバイスなど、CRM上のコンタクト情報に基づいて、表示するコンテンツを調整できます。

マーケティングアナリティクス

HubSpotには、マーケティングで必須となるアナリティクスダッシュボード機能が標準搭載されています。実施中のキャンペーンのパフォーマンスを1か所で確認可能です。

たとえば、送信済みメールの件数やメールのクリック率、クリックのスルー率、返信率など受信者のエンゲージメントの数値を一目でチェックできます。

また、アナリティクス機能では、特別な設定をおこなうことなく、ウェブサイトやEメール、SNSなどのマーケティングレポートを作成可能です。HubSpot上に保存されたデータをそのままレポート作成に出力できるので、レポート作成の工数削減にも役立ちます。

メールオートメーション(ワークフロー)

条件(トリガー)が満たされたときに自動でメールを送信します。
例えば以下のようなことが可能です。

  • 資料DL後に即時サンクスメール → 3日後フォローメール → 7日後事例紹介メール
  • スコアが閾値到達 → MQL判定メール → 担当者に通知
  • 試用期間終了7日前 → 有料転換促進メール

必要プラン: Marketing Hub Professional以上

リードスコアリング

コンタクトの行動・属性を自動採点し「今すぐ営業すべきリード」を特定します。詳細はスコアリング解説記事を参照。

フォーム作成

ドラッグ&ドロップでフォームを作成し、送信情報がCRMに自動登録されます。
A/Bテストで転換率を継続改善できます。

リストの自動セグメント

コンタクトのプロパティや行動履歴に基づいてリストを動的に自動更新します。「IT業種 かつ 役職が部長以上 かつ 過去30日以内にサイト訪問あり」などの複合条件でセグメントを作れます。

アトリビューションレポート

どのコンテンツ・施策が最終的な受注に貢献したかを計測します。「このブログ記事→資料DL→ウェビナー参加→受注」という流入経路の全体が可視化され、マーケ投資の最適化に活用できます。

業種別:MA活用シナリオ

IT・SaaS企業

課題:無料トライアルからの有料転換率が低い。どのユーザーがアップグレードしそうか把握できない。

HubSpot MAの活用:

  1. トライアル登録時に自動でオンボーディングメールシリーズを配信(Day0/2/7/14)
  2. ログイン頻度・機能使用率をスコアリングに組み込み
  3. スコア高=アップグレード可能性大 → 担当者に架電タスクを自動生成
  4. スコア低=離脱リスク → 「困っていることはありますか?」メールを自動配信

人材紹介・派遣会社

課題: 求人企業への定期ナーチャリングを手動でやっていて抜け漏れがある。

HubSpot MAの活用:

  1. 「潜在採用ニーズ」タグのついた企業担当者に月次で採用トレンドレポートを自動配信
  2. 採用ページ閲覧を検知 → 「採用計画が動きそう」フラグ → 担当者に架電タスク自動生成
  3. 前回紹介から6ヶ月経過 → 自動で「ご状況いかがですか?」のメール配信

コンサルティング会社

課題: 過去に提案をしたが失注した見込み客への再アプローチが属人的。

HubSpot MAの活用:

  1. 失注コンタクトを「失注ナーチャリングリスト」に自動追加
  2. 四半期ごとに業界レポート・事例記事を自動配信
  3. サイト再訪問を検知 → 担当者に「再活性化の可能性」通知

営業代行・BPO会社

課題: 新規クライアント開拓のためのコンテンツ配信が手動でスケールしない。

HubSpot MAの活用:

  1. ターゲット業種別(IT/製造/物流)にコンタクトをセグメント
  2. 業種ごとに最適化した事例メールを自動配信
  3. 特定サービスページを複数回閲覧 → インサイドセールスにSlack通知

他MAツールとの比較

比較項目HubSpotMarketoPardot (Account Engagement)Zoho Campaigns
CRM統合◎ 同一プラットフォーム△ Salesforce連携必要◎ Salesforce統合○ Zoho CRM連携
操作の容易さ△ 専門知識必要
初期費用無料〜高額高額低コスト
スコアリング精度
日本語サポート
向いている規模中小〜中堅中堅〜大企業中堅〜大企業中小

中小〜中堅BtoB企業がHubSpotを選ぶ理由: 無料から始められる・CRM/MA/SFAが一体・操作が直感的・日本語サポートが充実、の4点が決め手になることが多いです。

HubSpot Mareting Hubのプランの整理

HubSpotは無料から利用できますが、プランをアップさせることで利用できる機能が拡張します。
以下代表的な機能をプラン別に比較した表です。

機能無料StarterProfessionalEnterprise
フォーム・LP作成
メール配信(月2,000通まで)
メール配信(上限拡張)
ワークフロー(自動化)△ 簡易
リードスコアリング○ 基本◎ カスタム
A/Bテスト
アトリビューションレポート
カスタムレポート

本格的なMA活用には Marketing Hub Professional(¥96,000〜/月)が必要なことが多いです。

よくある質問(FAQ)

Q. HubSpotのMA機能はどのプランから使えますか?
基本的なフォーム・LP作成・メール配信は無料版から使えます。
ワークフローによる自動化・スコアリングの高度設定・A/Bテスト・アトリビューションレポートはMarketing Hub Professionalが必要です。

Q. HubSpotのMAとMarketoはどう違いますか?
Marketoは大規模・複雑なシナリオ設計に強く、大企業向けです。
HubSpotはCRM・営業管理・CS対応が同一プラットフォームで完結し、操作が直感的なため中小〜中堅企業向けです。既存顧客がない段階からインバウンドで見込み客を育てるモデルにはHubSpotが特に向いています。

Q. 人材会社でのナーチャリング自動化はどうやって設計しますか?
求人企業担当者を「採用ニーズの緊急度」でセグメントし、緊急度別に配信コンテンツを変えるワークフローを設計します。
採用ページの閲覧をトリガーにして担当者に架電タスクを自動生成する設計が特に効果的です。


まとめ

HubSpotのMA機能の最大の強みは「CRMとMA・SFAが同一プラットフォームに統合されている」点です。マーケが育てたリードが自動で営業に渡り、商談後の顧客情報がCSにも引き継がれるサイクルが自動化されます。

まずは無料版でフォーム・LP・メール配信を試し、ワークフローが必要になったタイミングでProfessionalへ移行するステップが最もリスクが低いです。

導入設計の無料相談はこちらからどうぞ。

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