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HubSpotのコンタクトとは?マーケティングコンタクトとの違い・設計・活用方法を解説【2026年最新】

HubSpot

この記事でわかること

  • コンタクトとマーケティングコンタクトの違いと料金への影響
  • 業種別のコンタクト設計パターン(IT・人材・コンサル・BPO)
  • コンタクトを「名簿」で終わらせないための活用設計
  • よくある設定ミスと対処法

HubSpotのコンタクトとは

HubSpotのコンタクトとは、CRM上に登録された「個人」の情報レコードです。顧客・見込み客・パートナー・既存ユーザーなど、自社と関わるすべての個人をコンタクトとして管理します。

単なる名簿ではなく、コンタクトには以下の情報が自動的に紐づきます。

  • Webサイトの閲覧ページ・閲覧回数
  • メールの開封・クリック履歴
  • フォーム送信・資料ダウンロード履歴
  • 過去の商談・取引記録
  • サポートチケットの対応履歴

これらが1つのレコードに集約されることで、「このコンタクトは今どの購買フェーズにいるか」「どんな課題に関心があるか」が一目でわかる状態になります。

コンタクトとマーケティングコンタクトの違い

HubSpotでは2種類の「コンタクト」概念があります。混同しやすいので先に整理します。

コンタクトマーケティングコンタクト
定義CRMに登録されたすべての個人そのうちマーケティングメール送信の対象に設定した個人
料金登録数に関係なく無料プランごとの上限数を超えると追加料金が発生
用途営業管理・CS対応全般メール配信・ワークフロー・ナーチャリング

重要なポイント: すべてのコンタクトが自動的にマーケティングコンタクトになるわけではありません。メール配信の対象にしたいコンタクトだけを「マーケティングコンタクト」に設定することで、不要なコストを抑えられます。

コンタクトプロパティとは

HubSpotにおけるコンタクトプロパティとは、顧客(コンタクト)に関する情報を記録するための「項目」のことです。

例えば、氏名やメールアドレス、電話番号といった基本情報はもちろん、会社名、役職、WebサイトのURL、最終コンタクト日、購入した商品、過去の問い合わせ内容など、ビジネスに必要なあらゆる情報をコンタクトプロパティとして管理できます。

HubSpotで顧客管理を行うにあたって、コンタクトプロパティの理解は欠かせません。顧客情報を整理・分析し、効果的なマーケティングや営業活動を行うための基礎として、しっかり把握しましょう。

既定のコンタクトプロパティ

HubSpotには、最初から用意されている「既定のコンタクトプロパティ」があります。これは氏名、メールアドレス、会社名など、顧客管理に必要な基本的な情報をまとめたものです。

既定プロパティは、HubSpotの様々な機能と連携しているため、次のようなことが行えます。

  • メールマーケティングで、顧客の名前を自動挿入
  • レポートで、業種別の顧客数を集計

HubSpotを導入してすぐ、既存のコンタクトプロパティを使い、顧客情報の管理を始められます。

カスタムコンタクトプロパティを追加する

HubSpotには、自社のビジネスに合わせて自由に作成できる「カスタムコンタクトプロパティ」もあり、顧客情報をより深く理解するうえで重要です。

カスタムプロパティは「最終購入製品」「興味のある製品カテゴリ」「顧客の課題」など、自社独自の情報を記録するために使います。

カスタムプロパティの追加は、HubSpotの設定画面から簡単に行えます。プロパティ名、テキスト形式、数値形式など、情報の種類に合わせて形式を選び、保存しましょう。

コンタクトを登録・作成する方法

HubSpotでコンタクトを登録・作成する方法は、大きく分けて手動で登録する方法と自動で登録する方法の2種類があります。

手動での登録個々のコンタクト情報を直接入力する詳細な情報を、正確に登録できる
自動での登録フォーム送信・メール連携などを利用する大量のコンタクト情報を、効率的に登録できる

HubSpotでは、これらの登録方法を組み合わせることで、様々な状況に対応できます。例えば、次のような使い分けが可能です。

  • 展示会で獲得した名刺情報を、手動で登録する
  • フォームから送信された情報を、自動で登録する

HubSpotのコンタクト登録機能を理解し、自社のビジネスに最適な方法でコンタクト情報を登録・作成することで、顧客管理の効率化を目指しましょう。

手動でコンタクトを作成する方法

HubSpotでコンタクトを手動で作成する方法は、個々の顧客情報をピンポイントで登録したい場合に最適です。

例えば、次のような場合に役立ちます。

  • 展示会で獲得した名刺情報を、すぐに登録したい
  • 顧客と電話でやり取りをした後、情報を追加したい

コンタクトを作成する手順としては、まず、HubSpotの左側にあるツールから「CRM」を選び「コンタクト」を選択します。

次に、右側にある「コンタクトを作成」を選択し、新規のコンタクト情報を登録します。

コンタクトをインポートする方法(CSVファイルなど)

HubSpotでは、CSVファイルなどの形式で保存されたコンタクト情報を一括でインポートすることができます。

例えば、これまでExcelやスプレッドシートで管理していた顧客情報を、一括でHubSpotに移行する場合などに便利です。

CSVファイルなどをインポートする際は、先ほどの「コンタクトを作成」の左側にある「データ追加」を選択しましょう。

ExcelやスプレッドシートをCSVデータとして出力しておき、HubSpotの「ファイルからインポート」にてドラッグ&ドロップします。

ほかにもアプリから同期したり、データを移行したりと、元のデータに応じて使い分けることも可能です。

コンタクト情報をインポートする際には、CSVファイルの形式がHubSpotの仕様に合っているかを確認する必要があります。
また、重複したコンタクト情報が登録されないように、事前にデータの整理を行うことも重要です。

フォーム送信による自動作成

HubSpotのフォーム機能を活用することで、Webサイト上で顧客が情報を入力した際に、自動的にコンタクト情報が作成されるように設定できます。
見込み客の情報を効率的に収集し、マーケティング活動につなげられるでしょう。

フォームに入力された情報は、コンタクトプロパティとして自動的に関連付けられるため、顧客情報を手動で入力する手間を省くことができます。
フォーム送信によるコンタクトの自動作成は、リードジェネレーションの効率化に大きく貢献する点は重要です。

Webサイトを訪れた見込み客の情報を自動的に収集し、適切なタイミングでフォローアップを行うことで、成約率の向上につながります。

メール連携による自動作成

HubSpotとメールソフト(Gmail、Outlookなど)を連携させることで、メールのやり取りを通じて自動的にコンタクト情報が作成されるように設定できます。
例えば、顧客からのメールを受信した際に、送信者のメールアドレスがHubSpotに登録されていない場合、自動的にコンタクト情報が作成されます。

また、メールの署名に含まれる情報(氏名、会社名、役職など)も自動的にコンタクトプロパティとして関連付けられる点もポイントです。
メール連携による自動作成は、営業担当者やカスタマーサポート担当者が、日々のメール業務の中で、自然に顧客情報を蓄積できるというメリットもあります。

コンタクトの編集・管理方法

HubSpotでコンタクトを編集・管理することは、顧客情報を常に最新に保ち、効果的なマーケティング・営業活動を支える上で重要です。
コンタクト情報を編集することで、誤りの修正や新しい情報の追加ができます。

また、コンタクトの検索・絞り込み機能を使えば、必要なコンタクトをすぐに見つけられます。コンタクトをリストに追加すれば、特定のグループに一斉にメールを送ったり、キャンペーンを実施したりできます。

コンタクト情報を編集する

HubSpotでは、コンタクト情報をいつでも編集できます。顧客の役職や住所が変わった場合など、情報の変更にすぐ対応することが大切です。
コンタクト画面で該当のコンタクトを選び、編集ボタンをクリックします。氏名、メールアドレスなどの基本情報はもちろん、カスタムプロパティの情報も編集可能です。

編集履歴も記録されるため、過去の変更内容も確認できます。

コンタクトの検索・絞り込む

HubSpotには、大量のコンタクト情報から、必要なコンタクトを素早く見つけるための検索・絞り込み機能があります。

例えば「最近のコンバージョン日」のように、さまざまな条件で絞り込めます。

検索・絞り込み機能を使うには、コンタクト画面でキーワードを入力するか、フィルター機能を使います。

HubSpotのコンタクト機能を最大限に活用するポイント

HubSpotのコンタクト機能を、ただの顧客管理ツールとしてではなく、顧客との関係性を深めるためのツールとして使うにはポイントがあります。

  • データを最適化し、セグメンテーションを行う
  • ワークフローを活用し、ライフサイクルを管理する
  • 定期的に分析し、改善点を見つける

顧客情報を一元管理できるCRMツールとしての強みを理解し、コンタクト機能を活用していきましょう。

データを最適化し、セグメンテーションを行う

HubSpotのコンタクト機能を最大限に活かすには、まず「データ最適化」が重要です。顧客情報をきちんと整理して、最新の状態に保つ必要があります。

顧客一人ひとりに合わせたコミュニケーションを行い、マーケティングの効果を高めるためには、正確な情報は欠かせません。

具体的には、まず「コンタクト情報の充実」を目指しましょう。名前、メールアドレス、電話番号はもちろん、会社名、役職、興味のある業界など、詳しい情報を集めることが大切です。

さらに、HubSpotの「カスタムプロパティ」も活用しましょう。「購入した製品」や「過去の問い合わせ内容」などを記録することで、顧客をより深く理解でき、適切なセグメンテーション(グループ分け)が行えます。

セグメンテーションは、メルマガ配信などのマーケティングで非常に重要です。

例えば、アピールしたい商品やサービスがある場合、全員に同じ情報を送るよりも「特定の商品に興味がある人」や「過去にそのサービスについて問い合わせた人」など、それぞれに向けて、適切な情報を送る方が効果的です。

業種別:コンタクトの設計パターン

IT・SaaS企業

コンタクトに追加すべきカスタムプロパティ:

  • ライフサイクルステージ:リード / MQL / SQL / 顧客 / 解約リスク
  • プラン:フリー / トライアル / 有料
  • リードソース:オーガニック / 広告 / 紹介 / イベント
  • HubSpotスコア:行動+属性の自動集計スコア

トライアルユーザーは「コンタクト」として登録しつつ、マーケティングコンタクトに設定してオンボーディングメールを自動配信。本契約後は営業担当を自動アサインするワークフローと連動させます。

人材紹介・派遣会社

求職者と求人企業担当者はライフサイクルステージで分けて管理します。

  • 求職者:転職意欲(高/中/潜在)希望職種推薦可否 をカスタムプロパティで管理
  • 求人企業担当者:採用予算採用緊急度前回接触日 を追加

担当者が退職・異動してもコンタクト履歴が残るため、引き継ぎゼロで次の担当者が動けます。

コンサルティング会社

コンタクトに役割(決裁者/担当者/インフルエンサー)を必須入力に設定します。同じ企業の複数担当者を会社(Company)に紐づけ、アカウント全体の温度感を把握する設計が効果的です。

営業代行・BPO会社

所属クライアント名 のカスタムプロパティを追加し、自社コンタクトとクライアント管理のコンタクトをフィルタリングで分離します。クライアントごとのパイプラインと連動させると、進捗報告の自動化が可能です。

コンタクトをデータベースだけ終わらせない3つの設計

①ライフサイクルステージを必ず設定する

コンタクトには「今どの購買フェーズか」を示すライフサイクルステージを設定します。

サブスクライバー → リード → MQL → SQL → 商談中 → 顧客 → 推薦者

ステージが変わるたびにワークフローがトリガーされる設計にすることで、「MQLになったら営業にアサイン」「顧客になったらCSにフォローアップ依頼」が自動化されます。

②コンタクトと会社を必ず紐づける

BtoBでは個人ではなく企業単位での意思決定が基本です。コンタクトを会社レコードに紐づけることで、「この企業に何人アプローチしているか」「会社全体の温度感はどうか」をアカウント単位で把握できます。

③入力必須プロパティを絞る

「全部埋めてほしい」という気持ちで入力項目を増やすと、現場の入力率が下がります。必須項目は「会社名・氏名・メールアドレス・役職・ライフサイクルステージ」の5項目に絞るのが定着の近道です。

よくある質問(FAQ)

Q. HubSpotのコンタクトは無料版で何件まで登録できますか? 無料版でも最大100万件まで登録できます。登録件数自体には制限がありません。ただしマーケティングコンタクト(メール送信対象)の数はプランによって上限があります。

Q. マーケティングコンタクトを超えてしまった場合どうなりますか? 上限を超えると追加のマーケティングコンタクト枠を購入するか、不要なコンタクトを「非マーケティングコンタクト」に変更する必要があります。定期的にリストをクリーニングする運用を設計しておくことを推奨します。

Q. ExcelからHubSpotへのコンタクト移行はどうやりますか? CSVファイルをインポート機能で取り込めます。必須マッピング項目は「メールアドレス・氏名・会社名」です。移行前に重複メールアドレスの排除と表記ゆれの統一を行うと後の管理が楽になります。

Q. コンタクトと取引(Deal)の違いは何ですか? コンタクトは「人」、取引は「商談・案件」です。1つのコンタクトに複数の取引を紐づけることができます。同じ顧客に対して複数のサービス提案を並行管理する場合に有効です。

Q. 人材会社で求職者と求人企業を同じCRMで管理できますか? できます。ライフサイクルステージやカスタムプロパティで区分を設けることで、同じCRM上で求職者と企業担当者を分けて管理・検索できます。

まとめ

HubSpotのコンタクトは「顧客名簿」ではなく「顧客理解の起点」です。行動データ・属性データ・商談履歴が1レコードに集まることで、適切なタイミングで適切なアプローチが可能になります。

まず「ライフサイクルステージの設計」と「会社レコードとの紐づけ」の2点から始めると、CRM活用の基盤が整います。

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