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【HubSpot】独自ドメインを接続する手順を紹介!メリットやポイントを解説
HubSpot
HubSpot を導入して「Webサイトやランディングページを独自ドメインで公開するぞ!」と意気込んだものの、「ドメイン接続」というステップで手が止まっていませんか?
あるいは、すでに設定を試みたものの、予期せぬエラーに直面して困っているかもしれません。
この記事では、Hubspotにドメイン接続させるために必要な情報を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
もし、手探りでドメイン接続を進めると、設定ミスによる時間の浪費や、最悪の場合ウェブサイトが表示されなくなるリスクも考えられます。
この記事を参考にして、HubSpotドメイン接続の不安を解消しましょう。
HubSpotに接続できるドメインの種類
HubSpotに接続できるドメインは、次の4種類です。
ドメインの種類 | 例 |
サブドメイン | https://blog.example.com |
ブランドドメイン | https://example.com |
トップレベルドメイン | .com |
Eメールドメイン | @example.com |
HubSpotにドメイン接続する前の準備・確認リスト
HubSpotにドメインを接続する場合、まずは下記のポイントを確認しましょう。
- HubSpotのプラン
- ユーザー権限
- 接続したい独自ドメインの使用状況
- DNSサーバーへのログイン
接続プロセス中に慌てないよう、あらかじめ必要な情報を整理することをおすすめします。
HubSpotのプランとユーザー権限
HubSpotで独自ドメインを接続する際、Content Hubの無料プラン、もしくはStarterプランを契約している場合は注意が必要です。
これらのプランでは、サブドメインしか接続できません。
また、自社の契約プランで独自ドメイン接続が可能か、いくつまで接続できるのかを事前に確認しておきましょう。
契約プラン | 接続可能なドメイン数 |
Marketing Hub 無料 | 1(サブドメイン、ブランドドメイン、トップレベルドメイン) |
Marketing Hub Starter | ブランドドメイン:1カスタムサブドメイン:1メール送信ドメイン:無制限 |
Marketing Hub Professional | ブランドドメイン:1ブランドドメインを分割したサブドメイン:無制限同じブランドドメインを持つトップレベルドメイン:無制限メール送信ドメイン:無制 |
Marketing Hub Enterprise | ブランドドメイン:1(オプションで追加可能)ブランドドメインを分割したサブドメイン:無制限同じブランドドメインを持つトップレベルドメイン:無制限メール送信ドメイン:無制 |
プランの確認は、HubSpot アカウント内の「アカウントと請求」セクションなどで確認できます。
ユーザー権限
ドメイン接続の設定作業を行うには、適切なユーザー権限が必要です。
通常、「スーパー管理者」権限を持つユーザーか、「ウェブサイト設定」に関する編集権限が付与されたユーザーでなければ操作できません。
作業担当者が適切な権限を持っているかどうかも、アカウント設定の「ユーザーとチーム」メニューから事前に確認してください。
権限が不足している場合は、管理者に権限付与を依頼する必要があります。
接続したい独自ドメインの使用状況
まず、HubSpotに接続を予定しているドメイン(例:yourcompany.com)で、現在Webサイトやランディングページ(LP)などを公開・運用していないかを確認しましょう。
特に注意が必要なのは、WordPressなどで構築された既存サイトが、そのドメインで稼働しているケースです。
手軽にWebサイトを構築できるため、WordPressで自社サイトやオウンドメディアを運用している企業も少なくありません。
もし、現在Webサイトが公開されているドメインをそのままHubSpotに接続すると、DNS設定などがHubSpot用に上書きされてしまいます。
最悪の場合、既存のウェブサイトが全く閲覧できなくなってしまう可能性があります。
このような事態を避けるために、既存サイトとは別に「例:blog.yourcompany.com」のようなサブドメインをHubSpot用に用意しておきましょう。
DNSサーバーへのログイン
HubSpotへのドメイン接続作業をスムーズに進めるためには、事前にドメインのDNS設定画面にアクセスし、必要な操作が行えるかを確認しておくことが重要です。
インターネットの仕組みであるDNSを利用して、独自ドメインをHubSpotに関連付けます。具体的には「CNAMEレコード」という情報を書き換える作業になります。
これは、インターネットの住所録に「このドメイン名(例:blog.your-company.com)に来たアクセスは、HubSpotのサーバーへ送ってください」と指示を出すようなものです。
Xserverなどのドメイン管理サービスにログインし、DNS設定メニューを探しておきましょう。実際にクリックして、DNSレコードの一覧が表示される画面までたどり着けるかを確認しておいてください。
ドメインとは?
「ドメイン」を最も簡単に説明すると、インターネット上の「住所」のようなものです。広大なインターネット空間の中で、特定のWebサイトやメールサーバーなどがどこにあるのかを示す、人間にとって分かりやすい文字列のことを指します。
本来、コンピュータ同士は「IPアドレス」と呼ばれる数字の羅列を使って通信相手を識別していますが、人間には覚えにくいため、この IP アドレスに分かりやすい「名前」として付けられたのがドメイン名なのです。
ウェブサイトの URL (https://www.example.com/page) の中で言えば、example.com の部分がドメイン名にあたります。
企業や個人が独自のドメイン(独自ドメイン)を取得・使用することで、信頼性を高めたり、ブランドイメージを確立したりできます。
ドメインとサーバーの接続
ドメインを取得しただけでは、まだWebサイトを公開することはできません。
ドメインという「インターネット上の住所(名前)」が決まったら、次にその住所が示すべき「土地(ウェブサイトのデータを実際に置いておく場所)」、つまり「サーバー」と結びつける作業が必要になります。
このドメインとサーバーを結びつける役割を担っているのが、DNS (Domain Name System) です。
HubSpotにドメイン接続する具体的な手順
HubSpotにWebサイトのドメインを接続する手順を、画像付きで紹介します。
ドメイン名を指定する
まずはHubSpot上部の設定ページをクリックします。
次に、左側のメニューから「ドメインとURL」を選択します。
右側にある「ドメインを接続」をクリックしましょう。
HubSpotに接続するドメインの種類を選択します。
「プライマリー」は、最初のドメイン接続時に利用します。HubSpotを使って制作したコンテンツを、ドメインと接続する際に用います。
HubSpotに接続するドメイン名を入力しましょう。
入力したドメインを接続したいコンテンツを選択します。
接続したいコンテンツを公開する場所を設定します。
DNSレコードの設定する
HubSpotの画面上に表示された説明に従って、DNSレコードの設定を行います。
HubSpotで独自ドメインを接続するメリット
HubSpotに独自ドメインを接続すると、次のようなメリットが得られます。
- ブランディングの強化と専門性の提示
- 顧客からの信頼性向上
- SEO(検索エンジン最適化)における効果
独自ドメインを接続することで、HubSpotで行うマーケティングや営業活動の効果が高まります。
ブランディングの強化と専門性の提示
Webサイト、LP、ブログ記事といった、HubSpotで作成・管理する様々なデジタル接点において、一貫した独自ドメインを使うことで、「情報の発信元が信頼できる企業である」という印象を訪問者に与えます。
これにより、コンテンツ内容に対する専門性への信頼感も高まり、プロフェッショナルなブランドイメージを効果的に構築することにつながります。
顧客からの信頼性向上
URLを見ただけで「〇〇社の公式サイトだ」と訪問者が直感的に認識できるようになります。
たとえば、【数字.hs-sites.com/セミナー案内】のようなURLよりも【yourcompany.com/seminar】のURLの方が、どこの企業の情報か明確で、安心してアクセスできるでしょう。
見慣れないドメイン名だと、訪問者は「本当に公式の情報だろうか?」と一瞬ためらってしまう可能性があります。
SEO(検索エンジン最適化)における効果
一般的に、独自ドメインで長期間良質なコンテンツを提供し続けることは、検索エンジンからの評価にもつながりやすいと言われています。
HubSpotでコンテンツを作成・公開しつつ、独自ドメインで運用することで、検索結果での発見されやすさ向上も期待できます。
HubSpotドメイン接続のよくある質問
HubSpotへのドメイン接続時によく遭遇する問題をまとめました。
DNS設定がHubSpotで認識されない(検証が終わらない)
入力したDNSレコードの値が誤っている可能性があります。
管理画面で設定した CNAMEレコードのホスト名と値が、完全に一致しているか、一字一句確認してください。特に、余計なスペースが含まれていたり、ドメイン名の末尾のピリオド(.)の有無などが異なっていたりしないか注意が必要です。
また、設定に誤りがなくても、DNS情報の変更が反映されるまで、数時間から、長い場合は1日と時間がかかることがあります。
しばらく時間を置いてから、再度HubSpotの画面で状況を確認してみてください。
SSL証明書が有効にならない
多くはCNAMEレコードの設定に関する問題が考えられます。以下の手順で、設定内容を具体的に確認してください。
DNS管理画面を開く
自社ドメインを管理しているサービスにログインし、DNS設定を開きます。
CNAMEレコードの詳細を確認
HubSpotから指定されたホスト名が、一字一句正確に入力されていることを確認する。
値(またはターゲット、参照先、VALUEなど)が完全に一致しているかを確認する。
レコードタイプ「CNAME」が正しく選択されている(間違ってAレコードなどで登録していない)ことを確認する。
接続後にサイトが表示されない、リダイレクトがおかしい
ネットワークに情報が行き渡るには時間がかかるため、設定直後はアクセスできないことがあります。
また、ご自身のパソコンやブラウザに残っている古い情報(キャッシュ)が原因で、正しく表示されない場合もあります。
まずは、時間を置いて再度アクセスを試みる、ブラウザのキャッシュを削除する、あるいはブラウザのシークレットモード(プライベートブラウジングモード)でアクセスして確認してみてください。
それでも解決しない場合は、HubSpot のドメイン設定画面で、接続したドメインが目的のコンテンツ(ウェブサイトページ、ランディングページ、ブログなど)に正しく紐づけられているか、不要なリダイレクト設定が HubSpot 内に存在しないかを確認します。
それでも解決しない場合:HubSpotサポートへ相談
上記で紹介したよくある質問やトラブルシューティングを試しても、「問題が解決しない場合は、最終手段として HubSpot のカスタマーサポートに相談することを検討しましょう。
複雑な問題や、HubSpot 側のシステム起因の可能性がある問題については、サポートへの問い合わせが最も効果的な解決策となるでしょう。
HubSpotにドメイン接続完了!次にやるべきこと・確認事項
HubSpotに接続したドメインで、実際にコンテンツが正しく表示されるかの目視確認と、必要に応じて設定したリダイレクトが想定通りに動作しているかのチェックが必要です。
接続したドメインでのコンテンツ表示確認
トップページが意図した通りに表示されるかを確認します。Webサイトの主要なページ(サービス紹介ページ、会社概要ページ、お問い合わせページなど)や、作成したランディングページ、ブログ記事など、いくつかのページに実際にアクセスしてみましょう。
次のポイントを確認してください。
- ページのデザイン崩れはないか
- 画像は正しく表示されているか
- ページ内のリンクはクリックして想定通りの場所に遷移するか
- フォームは正常に機能するか
特に、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットといった異なるデバイスでの表示確認も重要です。レスポンシブデザインが適切に機能しているかを確認してください。
リダイレクト設定の最終チェック
HubSpotへのドメイン接続作業と併せて、リダイレクトの設定も行いましょう。接続完了後には、これらのリダイレクト設定が正しく機能しているかを最終確認することが不可欠です。
リダイレクト設定の確認を怠ると、訪問者が古いURLにアクセスした際にページが見つからなかったり、意図しないページへ誘導されたりする可能性があります。
外部ツール(Google Search Consoleなど)への登録・設定更新
HubSpotへのドメイン接続が完了したら、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールや、その他利用しているマーケティングツールがあれば、そちらのドメイン設定も忘れずに確認・更新しましょう。
また、HubSpotが自動生成するサイトマップのURLをSearch Consoleに送信することも忘れないでください。
サイトマップを送信することで、Googleのクローラーがサイト内のページ構造を効率的に把握し、インデックス登録を促進する助けとなります
まとめ
HubSpotにおける独自ドメインの接続について解説しました。
ぜひこの記事を参考に、そして必要であれば専門家のサポートも活用しながら、ドメイン接続を成功させてください。
「自分だけで設定するのは不安だ」「試してみたけれど、どうしてもエラーが解決しない」といった場合には、HubSpot 認定パートナーであるグロースパイロットが、あなたのドメイン接続をサポートいたします。
どんな些細なことでも、ぜひお気軽にご相談ください。